自作デスクトップPCのCPUをIntel Core i5-9400Fにしました。
Intel Core i5-9400Fは、2019年に発売された第9世代(Coffee Lake Refresh)のインテル Coreプロセッサーです。
このCPUのコスパは最強。
AmazonでCPU部門のベストセラー1位(2020年3月現在)にもなっていて、とても人気なんですよね。
どんな感じかスペックを確認しながら、レビューしたいと思います。
Intel Core i5-9400Fの詳細
CPUの詳細を見ていきます。
特徴
第9世代から出てきたサフィックス「F」付き製品の特徴は、内蔵GPUが非搭載となっています。
その分、価格が抑えられているので、低予算で自作PCを組みたい人にはとてもメリットです。
内蔵GPUがありませんので、グラフィックボード(ビデオカード)は必須です。
その他、「F」付き製品はIntel vProなどの企業向けの機能が使用できません。
ゲーミングPCで使用する場合は、高性能なグラボを搭載していることが多いので、そういう方には内蔵GPU非搭載でもあまり影響はないと思います。
僕はPCゲームはしませんので、低価格・ローエンドモデルのファンレスグラフィックボードを比較して、ASUSのファンレスグラフィックボードを購入して搭載しました。
デュアルディスプレイやウルトラワイドモニターで使用していますが、全然問題なく使えています。
スペックと価格
インテル製品情報によると、Intel Core i5-9400Fの主なスペックは以下の通りです。
i5-9400F | i5-9400 | i5-8400 | i5-7400 | |
---|---|---|---|---|
世代 | 第9世代 | 第9世代 | 第8世代 | 第7世代 |
発売日 | Q1’19 | Q1’19 | Q4’17 | Q1’17 |
希望小売価格 (RCP) | $157.00 | $182.00 | $182.00- $187.00 | $182.00 |
コア (スレッド) | 6(6) | 6(6) | 6(6) | 4(4) |
クロック周波数 (ターボブースト) | 2.90GHz (4.10GHz) | 2.90GHz (4.10GHz) | 2.80GHz (4.00GHz) | 3.00GHz (3.50GHz) |
キャッシュ | 9MB | 9MB | 9MB | 6MB |
TDP | 65W | 65W | 65W | 65W |
ソケット | LGA1151 | LGA1151 | LGA1151 | LGA1151 |
メモリ | DDR4-2666 | DDR4-2666 | DDR4-2666 | DDR4-2133/2400 DDR3L-1333/1600 |
GPU | N/A | UHD 630 | UHD 630 | HD 630 |
i5-9400と比較すると、内蔵GPU搭載/非搭載の違いのみです。
つまり、内蔵GPU非搭載で価格が抑えられているわけです。
同世代の上位モデルのi5-9500・i5-9600と比較すると、クロック周波数が上がる分、上位モデルの方が値段も高くなっています。
それにしても、i5は第7世代(Kaby Lake)以前は4コア・4スレッドが最大でしたが、第8世代(Coffee Lake)以降は6コア・6スレッドになってるんですよね。
こうなるともう相当なヘビーユーザーではない限り、i7以上を選択する必要はないと思います。
付属品
Intel Core i5-9400Fの詳細は、こちらのリンクからご確認いただけます。
Intel Core i5-9400Fのベンチマーク比較
ベンチマークの結果を見ていきます。
同世代・旧世代のCore i5シリーズとの比較
PassMark CPU Benchmarksで、同世代・旧世代のCPUと比較してベンチマークを調べました。
これらの中では、Intel Core i5-9400FのCPU Value(費用対効果)はダントツです。
上位のモデルと比べて性能の差も少ないので、やはりコスパは最強と言えますね。
旧世代のCore i7シリーズとの比較
また今回は、第4世代のIntel Core i7-4770から買い替えましたので、i7-4770・i5-9400Fのベンチマークも比較しました。
PassMark CPU Benchmarksで両者を比較すると、以下のような結果でした。
i5-9400F | i7-4770 | |
---|---|---|
CPU Mark | 9,638 | 7,123 |
CPU Single Thread | 2,446 | 2,098 |
Price | $119.99 | $172.92 |
CPU Value | 80.32 | 41.19 |
TDP | 65W | 84W |
Running cost per year | $11.86 | $15.33 |
いずれもi5-9400Fの方が上回っており、CPU Valueは倍ぐらいの差になっています。
また、i5-9400Fの方がTDPも低いので、消費電力も少なくなるでしょう。
性能は高く、低価格で省エネなので、i5-9400Fの圧倒的勝利です。
実際に使っていてパワー不足を感じることもないので、古いi7シリーズを使用していて現状に不満のない方は、i5-9400Fで十分満足できると思います。
Intel Core i5-9400Fの詳細は、こちらのリンクからご確認いただけます。
LGA1151ソケットのマザーボードを選ぶ際の注意点
Intel Core i5-9400Fのソケットは、LGA1151です。
このソケットは第6世代から使用されていますが、対応するチップセットが異なります。
これらはそれぞれ互換性がないので、購入時は注意しましょう。
また、第9世代のCPUを使用する場合にBIOSアップデートが必要なものもあります。
ですので、マザーボード購入時は第9世代対応のものを選択しておいた方が無難です。
僕は、こちらのASUSのMicroATXマザーボード PRIME H310M-E R2.0を選びました。
第9世代対応と書かれているので、安心して購入できました。
Intel Core i5-9400F まとめ
今回は、Intel Core i5-9400Fについてレビューしました。
といった感じで、コスパ最強のデスクトップ用CPUです。
自作PC・ゲーミングPCのCPU選びで、ある程度性能は高く、低価格に抑えたい方にはおすすめですよ。
Intel Core i5-9400Fの詳細は、こちらのリンクからご確認いただけます。
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