UbuntuのGRUBブートローダーをBoot Repairで修復する手順

Ubuntu Linux
この記事は約4分で読めます。

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先日、ブータブルUSBドライブを使用して、Ubuntu Live USBメモリを作成しました。

そのUbuntu Live USBメモリで、ソフトウェアのアップデートを行ったところ、いつものGRUBブートローダー画面が立ち上がらず、「Minimal BASH-like line editing is supported.」というメッセージの画面が出てきました。

いろいろ試して、最終的にはBoot Repairでブートローダーを修復し、復活しました。

なお、今回のバージョンは以下の通りです。

  • Ubuntu Desktop 日本語 Remix 18.04.2 LTS
  • GNU GRUB version 2.02
  • Boot Repair 4ppa65

「Minimal BASH-like line editing is supported.」の状態で試したこと

Ubuntu GRUB Boot Repair

「Minimal BASH-like line editing is supported.」のメッセージ画面には、GRUBコンソールでコマンド打てるみたいだったので、調べていろいろ試しました。

  • lsコマンドでgrub.cfgファイルを見つけて、configfileコマンドを実行する。
  • bootと入力する。
  • UEFIのセキュアブートをオフにする。

などやってみましたが、以下のようになってどれもダメっぽいです。

hd0のディスクって、端末のWindows 10がインストールされてるディスクみたいなんやけど…。

GNU GRUB version 2.02

Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completion. Anywhere else TAB lists possible device or file completions.

grub> ls
(hd0) (hd0,gpt6) (hd0,gpt5) (hd0,gpt4) (hd0,gpt3) (hd0,gpt2) (hd0,gpt1)

grub> ls (hd0,gpt6)
(hd0,gpt6): Filesystem is fat.

grub> ls (hd0,gpt6)/grub/
error: file '/grub/' not found.

grub> boot
error: you need to load the kernel first.

分かったことは、

  • exitと入力すると、この画面が消えて端末のWindows 10が起動する。
  • BIOS/UEFIのブートメニューでUbuntuを指定すると、通常と変わらずGRUBブートローダーが起動する。

ということです。

結局、どういう状態になっているのかよく分からない。。

Boot Repairのインストール

調べていると、Boot Repairというツールで直せるという情報があったので、仕方なくそれに頼ることにしました。

まずは、Ubuntuを起動してBoot Repairをインストールします。

Ubuntu GRUB Boot Repair

先に、ソフトウェアとアップデートのオプションで、「コミュニティによってメンテナンスされるフリー/オープンソースソフトウェア(universe)」にチェックが入っていることを確認しておきます。

続いて、以下のコマンドでリポジトリの追加とBoot Repairのインストールを行います。

$ sudo add-apt-repository ppa:yannubuntu/boot-repair
$ sudo apt install -y boot-repair
  • aptコマンドのオプション
    • -y … 処理中に現れるプロンプトに対して常に”yes”と解答する。

Boot Repairでブートローダーの修復

インストールが完了したら、Boot Repairを起動します。

Ubuntu GRUB Boot Repair

「おすすめの修復」を実行します。

Ubuntu GRUB Boot Repair

「BIOSでSecureBootを無効にしてください。」と怒られました。

無効にして再度実行しました。

Ubuntu GRUB Boot Repair

しばらく待つと、「pastebinにレポートをアップロード?」と聞かれるので、「No」としました。

Ubuntu GRUB Boot Repair

ブートが正常に修復されたようです。

この内容は、テキストファイル(/var/log/boot-repair/yyyyMMdd_HHmmss/Boot-Info_yyyyMMdd_HHmmss.txt)にも出力されています。

Ubuntu GRUB Boot Repair

というわけで、GRUBブートローダーが起動できるようになりました。

やたらメニューが増えたけど…。

最後に

今回は、Ubuntu Live USBメモリのGRUBブートローダーをBoot Repairで修復しました。

無事に、「Minimal BASH-like line editing is supported.」というメッセージの画面から抜け出すことができました。

GRUBブートローダーの削除方法は、こちらの記事を参考にしてください。

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えふめん

大阪在住、30代。
業務系SE・社内SE。

PCトラブルの調査、自作デスクトップPCのこと、PC周辺機器のレビューなどの記事を書いています。

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コメント

  1. わらすぼ より:

    grubが立ち上がらない問題にあっていましたが本記事のおかげで無事回復することができ非常に助かりました。どうもありがとうございます。

  2. 無頼庵 より:

    修復できました。
    有難うございます。
    私はBIOS更新で起動できなくなりました。
    やっと、この記事に出会い、復旧しました。
    助かりました。重ねて、ありがとうございました。

    • えふめん えふめん より:

      コメントありがとうございます。
      お役に立って良かったです!

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